最新記事:2015年10月14日更新
2015年10月14日更新
「美人薄命」...は、日本人なら誰もが耳にしたことのある四字熟語ですよね。
僕も小学生のころには覚えていて、「そんなもんなんだろうな」と思っていました。
こうした伝承、ことわざは人類が経験的に習得してきたものであり、尊重すべきでしょう。
そもそも「美人なうえに長生き」となると、なんだか不公平感満載な気もします。
ですが、連載を続けてきて、「いや。まてよ」という思いがむくむくと湧き上がってきました。
血管美人が手にするのは「しなやかな血管」、
免疫美人は「病気になりにくい体」、
快眠美人は「睡眠による心身の回復」。
たどり着いたのは、「美人長命」説。
「お風呂で女子力を上げる美人は、長命」にチガイアリマセン。
ご紹介してきた「お風呂での女子力UP術」。
「食べたいものを我慢する」、「エクササイズをこなす」といった「わざわざ取り組む」必要はありません。
基本はお風呂に入るだけ。
これも義務化すると疲れちゃいますし、長続きもしないでしょう。
なるべくお風呂に入るようにする...くらいで十分です。
ポイントは、目指す「○○美人」に応じた入浴法を試してみること。
重複しているものも多いですから、そんなに難しくはないでしょう。
とはいえ。ルールを作っておいたほうがいいなあ...、という方向けにおすすめしたいのは、
「週間入浴カレンダー」です。
がっつり「血管美人」・「免疫美人」派なら、
月曜~金曜: 40℃に10分の全身浴
土曜~日曜: 42℃に10分の全身浴
もいいでしょうし、
「快眠美人」・「テキパキ美人」派なら
月曜~金曜:夜38℃に15分の全身浴、朝42℃のシャワーを5分
土曜~日曜:自由にお風呂を楽しむ
なんてのもいいかもしれません。
「姿勢美人」・「美脚美人」派なら
月曜~金曜:自由にお風呂を楽しむ
土曜~日曜:自宅のお風呂で入念にストレッチ、温浴施設でジャグジーや気泡浴も楽しむ
のもよいでしょう。
まずは、2か月試してみてください。なんらかの体調の変化を実感できることでしょう。
慣れてきたら、ご自分の体調と嗜好にあわせて、どんどんカスタマイズしていきましょう。
5年~10年後、「お風呂を楽しむあなた」は、「お風呂を楽しまなかったあなた」より、
確実に「高い女子力」をまとっていると断言します。なにごとも趣味が高じると、沸々と「とにかくすべて集めたい」なんて思いが沸いてきますよね。
今回は、そんなコレクター魂に火をつける、温泉宿と外湯めぐりのスタンプラリー、「日本秘湯を守る会」と「別府八湯温泉道」をご紹介します。
「秘湯」と聞くと、山奥のひっそりとした一軒宿...が思い浮かびますが、「秘湯」という言葉を世に産み出したのが「日本秘湯を守る会」です。昭和50年に小さな山の温泉宿33軒で設立され、現在は自然環境や温泉資源を守る宿約180軒が加入しています。
宿泊ごとに「秘湯の宿めぐりスタンプ帳」に捺印し、3年間で10箇所まわると、捺印した宿の中から思い出の宿に1泊無料で招待していただけます。
この会の理念は、「旅人の心に添う、秘湯は人なり」。
日本の原風景や湯治文化に触れてみることができるでしょう。
「別府八湯温泉道」は、約2,300の源泉(日本の約10分の1)を誇る、別府八湯(大分県)で行われている外湯めぐり。約150の共同浴場や宿泊施設が加盟していて、88湯をめぐると「別府八湯温泉道名人」の称号が与えられます。スタンプ帳はパスポートならぬ真紅の「スパポート」。
8湯で初段の段位認定、8湯ごとに段位が上がり申請すると認定タオルと認定状がもらえます(有料)から、短い滞在でも意欲を維持しながら楽しめ、何度も通ってしまいます。
注:あまりに楽しすぎて、湯あたりしてもやめられないのでご注意を(経験者談...、て僕ですが)。
これまでの名人は5,000人以上で、名人取得の最年少は10ヶ月だとか(ご両親に湯めぐりに連れて行ってもらったとのこと)。
入浴マナーなどの「温泉道心得」が定められていますから、ルールを守りながら「湯遍路」を楽しんでください。
九州大学病院別府病院が高齢者35,000人を対象に行った調査では、
「毎日温泉を利用することが、狭心症や、脳卒中にかかりにくくなることに関連する」
との報告がなされ、「温泉・入浴」が健康に寄与する科学的根拠としても着目されています。
15回にわたり書かせていただきましたこちらの連載は、今回が最終回となります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
「お風呂や温泉と上手に付き合うこと」
それが、あなたの女子力を引き上げ、健康を維持する原動力になることを、僕は信じています。