最新記事:2014年12月15日更新
2014年12月15日更新
すっと伸びた背筋。さっそうと歩く姿。姿勢の良さは女子力に大きな影響を与えるって思いませんか。なわけで、今回は「姿勢美人」にフィーチャーしましょう。
パソコンの前でついつい猫背になってしまいがちな僕が書くのもなんではありますが、デスクワークに携わる女子の最大の敵のひとつに「肩こり」があげられます。
平成25年国民生活基礎調査によれば、日本人女性が自覚する体の不調で最も多い症状とのこと。ほんとか? と思い、目の前の同僚20代女子に尋ねたところ...、やはりあるらしい。
恐るべき「肩こり」。
「肩こりが先か姿勢が先か」は、「鶏か卵か」に匹敵するほどの、人類始まって以来の女子最大の課題のひとつであります。
そこでお話をお聞きしたのはJTB中央健康増進室の統括産業医、新居智恵先生。
「肩こりの原因は、筋肉の血行不良です。ストレス、運動不足に加えて、悪い姿勢の積み重ねが肩こりを招きます。肩こり解消には良い姿勢が基本。デスクワーク中には、
① 背筋を伸ばして両足を床につける
② おへそを出来るだけ前に出す
③ 肩の力を抜いて軽く顎をひく
をこころがけるのが重要です。②「おへそ前」の姿勢をとると自然と①③もついてきますよ」
なるほどぉ。 デスクワーク中にも「姿勢美人」を心がければ、「肩こり解消」と「男子の目を釘付け」、1粒で2度おいしいじゃあありませんか...?
(注:②おへそ前のポイントは、ふーっと息を吐いた状態でおなかを前に出すとつかみやすいですよ)
筋肉の血行不良を改善? そりゃあ、お風呂の出番でしょう。
ただし...、お風呂に入るだけでは、ダメなんです。
① 肩までしっかりつかる全身浴
② 肩関節をゆっくりしっかりストレッチ
を心がけてください。
過去記事で触れてきた「温熱作用」はもちろん血行を改善します。
加えてもたらされるコラーゲンの柔軟化を利用することが最大のポイント。
女子ならよく耳にするコラーゲンは、細胞と細胞をつなぎあわせる接着剤のようなタンパク質。 柔軟化すると関節の可動域も大きくなりますので、お風呂の中でのストレッチは極めて「肩こり改善」に有効です。
肩を大きく回してみる、上下に動かしてみるのもよいでしょう。
健康運動指導士の七條智之さんに、ストレッチのコツをうかがいました。
肩まわしは両肩同時に前に10回、後ろに10回からはじめてみましょう。肩上下はぎゅっと上に持ち上げて5秒静止した後、「すとん」と力を抜いてみるのがコツ。5回程度からはじめましょう。両手を後ろに組んで胸を開いて伸ばしてみる、両手を前に組んで首を下げ、グッと背中を開いてみるのもおすすめです(それぞれ5秒程度)。
もちろん肩だけではなく全身の関節に同様の作用がもたらされますから、首や肘、手首、膝、足首、股関節もストレッチしましょう。しなやかな動作を身につけることにもつながり、「姿勢美人」への道はぐっと近づくはずです。 「姿勢美人」に関していえば、すべての療養泉に共通するといえるでしょう。 今回ご紹介するのは「単純温泉」。塩化物泉同様日本に最も多い療養泉のひとつです。含有成分が1kg中に1g未満の療養泉ですが、あなどるなかれ。それぞれの成分が規定値に届いていないだけで、その特色は千差万別ながら、誰にもやさしいのが特徴です。
浴用の適応症には、
① 筋肉、関節の慢性的な痛み、こわばり
② 運動麻痺における筋肉のこわばり
③ 冷え性、末梢循環障害
④ 胃腸機能の低下
⑤ 軽症高血圧
⑥ 耐糖能異常(糖尿病)
⑦ 軽い高コレステロール血症
⑧ 軽い喘息・肺気腫
⑨ 痔の痛み
⑩ 自律神経不安定症やストレスによる諸症状
⑪ 病後回復期
⑫ 疲労回復、健康増進(生活習慣病改善など)
とずらり。
古くから知られる名湯に多いのも特徴で、動物にまつわる言い伝えがのこされている場所も少なくありません。
開湯1200年の鹿教湯温泉(かけゆおんせん/長野県)は、矢傷を負った鹿が傷を癒していた(鹿が教えた湯)といわれますし、開湯800年の湯田温泉(山口県)は、毎晩傷ついた足を湯につけていた白狐が始まりとされています。
冬に訪れるなら鹿教湯では、温泉街から文珠堂へ続く氷でできた灯篭が幻想的です。味覚はジビエで鹿を...って、え? 鹿教湯の由来にもなっている鹿ですが、まぁ、いいですよね。地元のマリコ・ヴィンヤードのワインとあわせるといいかもしれません。
湯田でブレイク中なのは、ご当地出身石川姉妹の活躍もあり、スリッパ温泉卓球。これがなかなかにハマります。味覚ならもちろん狐...ではなく(汗)、「ふく(ふぐ)」でしょう。コラーゲンたっぷりもさることながら、オッサン(オッサン女子含む)としてはひれ酒にしびれてしまいます。いや、ほんとにしびれちゃったら危ないんだけど。