最新記事:2016年07月05日更新
2016年07月05日更新
クラフトビールの人気に続いて、最近、「シードル」が注目を集めていることをご存知ですか?
スパークリングワインのように泡立ちのあるシードルは、クリアなものから清楚なレモンイエロー、淡いピンク色、ゴールドやオレンジがかった色まで、彩り豊かなアルコール飲料です。
低アルコールで軽く、フルーティで爽やかな味わいのシードルは、健康に気をつかっている人やお酒が苦手な人など、女性を中心にヨーロッパやアメリカで人気上昇中です。
シードルとはリンゴから造ったお酒で、フランス北西部に位置するブルターニュ地方やノルマンディ地方の伝統的な製法で造られたトラディショナルシードルが有名です。
フランスといえば、ワインというイメージがありますが、これらの地方は寒くてブドウが育たなかったことから、気候にあったリンゴの栽培が盛んになりました。ノルマンディ地方は、シードルを蒸留させて作ったカルヴァドスというブランデーも世界的に知られています。
リンゴから造ったと聞くと、甘いお酒だと思う人が多いのですが、シードルはスパークリングワインと同じように甘口から辛口まであります。
発酵させる期間が短ければ甘口となり、長いほど辛口になります。フランスではDouxドゥ(甘口)、Demi-secドゥミセック(中辛口)、Brutブリュット(辛口)があり、またフランス以外の国では、Sweetスイート(甘口)、Dryドライ(辛口)と表記しているものもあります。
Cidre(シードル)が英語圏に広まったときに、Cider(サイダー)と名称が変わりました。イギリスやアメリカに拡がるうちに、やわらかで優しいものだけでなく、ライトでスッキリした口当たりのものまで造られるようになりました。
シードルは、全体的にアルコール度数は低めでグルテンフリー、健康や美容に気を遣う人にも優しいお酒です。
・ビール好きなら、ほんのりした苦みのアルコール度数5%のサイダー
・アルコールに弱い人なら、アルコール度数2%~3%の飲みやすい甘口・シードル
・アルコールは好きという人なら、アルコール度数4%~8%の芳醇な中口やスッキリした辛口シードル
を選ぶとよいですね。
フランスではブルターニュ地方の伝統料理であるガレット(そば粉で作ったクレープ)と合わせるのが有名ですが、魚介類や野菜を使った料理には辛口、豚肉などの肉料理には中辛口、シードルだけで楽しみたいときやアップルパイなどのスイーツには甘口を合わせるなど、食事に合わせて楽しむことができます。そして意外にも、カレーなどのスパイスが効いた料理とも相性が良く、どんなシーンにでも合うのがシードルの良さといえます。
フルーティーな香りやライトな飲み口が魅力で、気軽に楽しむことができるシードル。
実は、今、日本のシードルの人気も高まりつつあります。
リンゴの産地である青森県をはじめとする東北地方や長野県を中心に、地元のリンゴを使ったシードルが増え、産地を中心に盛り上がってきています。
まさに日本のシードル文化の黎明期。この連載では、今後、日本産シードルについてご紹介していきます。
(文・安倍かや乃)
【東京シードルウィーク&コレクション開催】
国内外のシードルが味わえる、世界のシードル文化にふれる屋内イベント。
<開催日時>2016年8月28日(日)
一部:午前11時~午後1時/二部:午後3時~午後5
※開場は30分前より
<会 場>TOKYO SHARE DINING 1K 池袋駅北口徒歩3分
http://hacocoro.com/space/
<入 場 料>前売りチケット 4,000円(税込)
<チケットの購入方法>
7月上旬より、協賛店舗での先行発売
その後、インターネットでの販売を予定
<入場者数(予定)>
150人 × 2部 最大300人
詳しくはこちらから
https://www.facebook.com/events/1107148499356374