最新記事:2015年10月01日更新
2015年10月01日更新
いつの時代も、いくつになっても、占いは神秘的で心惹かれるもの。なかなか自分で占うということはありませんが、トランプ占いなら、誰でも手軽に、楽しみながら占うことができます。今回ご紹介するのは、そんな懐かしいトランプ占いが、1冊丸々ぎっしり載った久保清著『トランプ占い』(162ページ/平成元年6月1日改訂第1版/品切れ・重版未定)です。
本書によれば、もともと「トランプのカードは、ゲームを目的としてではなく、占いのために考案されたというのが定説」とのこと。その起源は、さまざまな言い伝えや伝説があるものの、本当のところは分からないのだそうです。唯一、その原形となるものが、十世紀以前の中国やインドにあったことが、はっきりしていると書かれています。日本には、明治の文明開化の折に、ヨーロッパから移入されました。
52枚のカードには、それぞれ意味があります。その意味の違うカードを何枚か結び付けて、占いの判断を下すものなのですが、ここで、すべてのカードの意味を引用することは難しいので、スート(ハートやダイヤなどのカードの種類)で占えるものをご紹介しましょう。ぜひ、トランプを用意して、占ってみてください。誰かを占ってあげてもよいですし、自分自身を占うこともできます。
梯子占い
【使用するカード】 52枚
【レイアウト】
1)占い者は52枚のカード全部をよくシャッフルします。
2)その間に、質問者は何を占ってほしいかを占い者に告げます。
3)占い者は、質問者に52枚のカードの中より1枚を選ばせ、そのカードを裏向きのまま写真の13の位置(「収入」の位置)に置きます。以後、レイアウトするカードはすべて裏向きにします。
4)占い者は、2枚のカードを上から取り、1・2の位置に置いて、その次の3枚をそばに除けます。そして次の2枚を、3・4の位置に置きます。
5)以後、同様にして、3枚をそばに除くたびに、次の2枚を5・6、7・8、9・10、11・12の位置へ順に置いていきます。
【占い方】
まず1・2のカードを表にして、占いを始めます。
以後、3・4、5・6......11・12と、2枚ずつのカードを順次表にして、項目ごとに卦をよんでいきます。13は1枚だけで占います。
そして、全体のカードの意味を把握したならば、初めて質問者に占いの結果を伝えます。また、質問者が指摘した項目だけを表にして占ってもかまいません。
【スートの意味】
本書には、こうした楽しい占いが30種類掲載されています。
「トランプ占いはひとりで遊ぶのにも、また大勢で楽しむのにも適した遊びであると同時に、占いとして我々に多くの暗示を与えて、人生を楽しいものにしてくれます」(序文より)
ときには、家族や友人と和やかに、トランプ占いを楽しむのも良いものですね。