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【第4回】『連珠必勝法』新井華石・著

2014年11月01日更新

「虹有社クロニクル」というタイトルではありますが、今回は特別に告知を兼ねまして、わが社のベストセラー本、新井華石著『連珠必勝法』(224ページ/昭和41年9月1日初版発行)をご紹介したいと思います。

ところで「連珠(れんじゅ)」って何? という方もいらっしゃると思いますので、ここに公益社団法人日本連珠社さんの言葉をお借りしますと、連珠とは、「『五目並べ』を競技ルール化したもの」です。

 「五目並べ」は、碁石を5つ先に並べたほうが勝ちというシンプルなゲームですが、これに先手と後手の有利不利がないように、ルールを定めて競技化したものが「連珠」なのです。

 五目並べ自体は、「史料として『連珠』の原形が現れるのはわが国が初めてであり、1700年代中頃となります」(『はじめての連珠』日本連珠サービス)とあるように、大変古い歴史があります。同書によれば、1899(明治32)年に高山互楽が新聞『萬朝報』の紙上で「聯珠(れんじゅ)」という名称を発表。この高山互楽というのは、『萬朝報』を創刊した作家、黒岩涙香の号です。そして現在、連珠は「Renju」の名で世界に知られ、毎年、国際大会も開かれています。

 さて『連珠必勝法』ですが、こちらは日本連珠連盟理事長を務められ、史上初の九段に昇進された新井華石氏による著作です。1966(昭和41)年の初版発行以来、愛好家の方々に支えられ、約50年間、ずっと版を重ねて参りました。我々編集にとって、読み続けられる本とは何かを考えさせられる存在でもあります。

 そして今年、2014年12月発行を目指し、この『連珠必勝法』の新版の制作を進めております。文字の擦れを無くし、より読みやすい大きさの文字やデザインにすること、現行の対局規定に合うものにすることが、おもな目的です。

 日本連珠社および日本連珠サービスの多大なるご協力、ご教授のもと、本書に掲載されている定石はそのままに、改訂すべきところのみ改め、さらに、その他の珠型の打ち方についても、付録として掲載することになりました。本書の良さをそのまま生かしながら、より充実した内容になると自負しております。

 本文に出てくる数字がすべて丸数字、加えて奇数は黒丸数字で、偶数は白の丸数字、という編集・校正泣かせの本ですが、長い間支持され続けてきた『連珠必勝法』が、これからも変わらず読み継がれますよう願いながら、心して編集に従事しております。皆さま、どうぞご期待ください。

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