最新記事:2015年03月01日更新
2015年03月01日更新
前回に続いて、今回も占いの本を。昭和48年11月初版発行の田口二州著『ボディ占い入門 知っていたいあなたのからだのインデックス』(290ページ/品切れ・重版未定)をご紹介します。
当時の弊社の書籍の中でも、とくに分厚い本書には、ボディ占い、ボイス占い、プロフィル占い、生理的心理占いなどなど、たくさんの占いが掲載されています。
まえがきによると、
「占術の種類はかずかずあるが、易占〜四柱推命術〜九星術〜方位術〜西洋占星術などの形而上のものと、人相術〜手相術〜家相法などの、形而下のものとに大別される」
とあり、本書はその「形而下の」占い(人相術〜手相術)を掲載した本です。
「人相学を知らない人でも、顔貌をみた感じで性質のアウトラインをつかみ、癖や動作で心理状態を察知するのは生活の知恵であるから、本書〈ボディ占い〉は誰にでも用意にマスターできよう」
ということで、さまざまな眼に見える特徴からの占いが書かれています。
それでは、それらの中から、前回の予告どおり仕草やクセで、どんな人か分かる(!)占い、「ボディランゲージ占い」についてご紹介します。座っているとき、食べているとき、寝ているとき、人はそれぞれクセがあるものですが、そうした何気ない行動から、性格や運勢を読み解いている内容です。
なかでも表現が面白いものを、いくつか抜粋してみますと......
●食べるとき
物をネズミのような食べかたをするものは、貪欲である。
食するに馬の様な食べかたをするものは、落ち着きなく貧賤の相である。
食するに牛のようによく噛んで、落ち着きのあるのは福運の相である。
......いかがでしょうか? 自分はどんな風に食べているかしらと、ネズミや馬、牛の食べ方を想像しながら読むのも面白いですね。
また、こんな言葉もありました。
副食物がイロイロある場合、一品づつだんだん食べてゆくものは成功するが、イロイロ食い乱すものは成功しがたく、志望も達成しにくい。
よく言う「ばっかり食い」も、運勢的には問題ないのかもしれません。
それでは、どうやって食べるのがもっとも良い相なのでしょう?
正しく座して、首と腹を垂直にし、食べるのに早くても乱暴でなく、遅くとも緩慢にならぬのが上相である。
おぉ、これからきちんとした姿勢で食べよう、という気になりますね。
続いて、眠り方は...?
●眠るとき
眠るとき犬のようにすぐ寝つかれるのは寿相であるが、進取の気に乏しいものである。
たしかにウチの犬は寝付くのが早いです(そして寝ている時に触ると怒る...余談ですが...)。
うす眼をあけて寝るものは、カラス寝といい、神経質で人と調和がとれにくい性質。女性はヒステリー気味。
寝ている時に薄目があいていることって、結構ありますよね。お医者さんによると、まぶたの長さに関係しているようです。
では最後に歩き方について、吉相の歩き方をご紹介しましょう。
●歩くとき
竜行といい、左右を顧みないで真直に歩くのが吉相。
虎歩といい、足を踏みつけ正しく一歩一歩歩行する。これも吉相。
鴨歩といい。足の歩みが細く正しいものは、富豪になれる。
立ち居振る舞いがきれいなほうが、運勢は上がるのかもしれません。
今日から意識して歩きたいと思います(......まずは鴨の歩き方をちょっと見に行ってきます)。
次回は、『手品 インスタント習得法』についてご紹介します。