最新記事:2014年08月30日更新
2014年08月30日更新
夏だ! キャンプだ! ヒスイ拾いだー!
夏休みも終盤。この期に及んで子どもにどっか連れてけといわれているそこのお父さん、富山にいいとこありますよ!
富山県は朝日町にありますヒスイ海岸。そばにはオートキャンプ場があり、春から夏にかけてキャンプや釣り、海水浴、果てはヒスイの原石まで拾えるという、夏休みをこれでもかと存分に味わい尽くせる海岸です。
海岸でヒスイを拾うことができると聞きつけて、アラフォー女がひとり、満を持してやってまいりました。ゴールドラッシュならぬヒスイラッシュをこの目に焼き付けるべく、家族連れにまぎれていざ、出陣!
ヒスイって、あれでしょ? 緑っぽい石でしょ? これを磨いて開運アクセサリーと銘打って売ったら、ぐふふ...。
はい、よこしまな動機だけが原動力です!
近くでピュアな眼差しでヒスイを探している子どもは、そんなよこしま女に「こんなに拾ったよ!」と無邪気に話しかけてくる。目の前には日本海とは思えない鮮やかな群青の海、カラフルなテントの数々。
あー、夏休み! 家でTUBEの動画見ながらガリガリ君(ソーダ味)かじってるより、よっぽど夏休みだよ。家族連れに混じってヒスイ拾いに来た甲斐があったよ。
ヒスイの原石をたっぷり拾って、ホクホクしながらキャンプ場の管理人のおじさんに私の戦利品(主にヒスイ)を自慢してみた。おじさんは私の拾った石を一瞥してこうのたまったのだ。
「なーん、きゃ、ぜんぶ違うちゃ。ヒスイじゃないがよ。」
(訳:いいえ、これは、ぜんぶ違うよ。ヒスイじゃないよ。)
ヒスイ海岸で採れた石がヒスイじゃなかった事実に適切なリアクションがとれないばかりか、驚愕のあまりアゴがガクガクしている私に、おじさんはさらにかぶせてくる。
「ヒスイの原石ちゃ、そんながじゃないが。もっと白っぽくて重いが。
(訳:ヒスイの原石は、そんなのじゃないよ。もっと白っぽくて重いよ。)
てっきり緑色っぽい石ならオールヒスイかと思っていたが、そうではないらしい。管理棟の壁に、「ひすいの見つけ方」と書いた紙がはってある。
『ヒスイというと、ほとんどの方が緑色だと思われがちですが基本的にヒスイは鉱物的には白色ないし無色であり、ここに微量のクロムが混じると美しい緑色になるそうです。』
「ヒスイの原石=緑色」とまんまと思っていた私の「開運グッズで丸儲け計画」が見事に玉砕した瞬間である。
「そ、そんなことないでしょ、これとか白っぽいし」と未練がましくおじさんに石をグイグイ押し付ける。おじさんは、だまって首をふる。
どうやらヒスイ海岸といえどザクザクとヒスイがとれるものではないらしい。本気で採りたいなら、「ヒスイガイド」という養成講座を受講した地元の方に同行をお願いするのが無難なようだ。おのれ、次回は必ずやガイドをひっさげて、リベンジしてくれるわ!
P.S 拾ったただの緑色の石は、海にぶん投げました。
■ヒスイ海岸
【交通】JR北陸本線越中宮崎駅から徒歩1分、北陸自動車道朝日ICから車で20分
http://www.info-toyama.com/spot/51009/