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2014年09月25日更新
こんにちは。サバニスト小林です。
今日は2014年9月6日に開催した鯖ナイトのレポートを書こうと思います。
いつも最高に盛り上がる鯖ナイトは、サバ好きな人ならどなたでも参加できるイベントです!
鯖ナイトは、サバ料理とお酒とともにサバ好きのみなさんが語らうという、まさにサバがつなぐ縁とでもいいましょうか。サバ好き同士ですので、サバ料理を食べながら、ついつい隣の人ともサバ話しをしてしまう、そんな場です。
もうひとつ言うと、鯖ナイトは、ここのところ地域とコラボレーションする形で開催しています。
ここがサバの面白いところで、サバをよく食べる地域、サバがよく獲れる地域、サバのブランディングに力を入れている地域など、全国にはいわゆる「サバ地域」が点在しているんですね。鯖ナイトでは、どこかひとつの地域の鯖をテーマにしながら、全さば連独自の視点で、その地域を紹介しています。
9月に入り、本格的な秋のサバシーズンに入る前に、ほどよく脂がのってくるゴマサバを味わいたい! ということで、今回は、静岡県・沼津のサバとサバ文化にスポットを当てて「鯖ナイト 沼津」を開催しました。会場は東京・築地にあります「DG Fish&Shellfish」さんです。
前回から半年ぶりの開催にもかかわらず、80名超えのサバ好きのみなさんが集まり、恒例の乾杯「サヴァーー!!(cava!!)」で幕を開けました。料理は、沼津で取り組まれているサバ料理、それから毎度御馴染みの全さば連オリジナルサバメニューが並びます(もちろん沼津のゴマサバ使用です)。
みなさんフードを取りに列を作る中、ステージでは料理の説明や、今回沼津から駆けつけてくださった「有限会社かねはち」の小松正人さん、「さかなや」浅井さんから一言ずついただき、会場は早くもゴマサバボルテージが高まってきています。
そんなタイミングで干物の登場です!
サバの干物はどこでもあるものかもしれませんが、むっちりとしてほどよく脂がのった干物、おいしいんです。沼津は、サバ節の生産地として有名な土地でした。今は片手で数えられるほどですが、かつては20以上の工場があったと聞きます。サバ節は、いわば鰹節のサババージョンで、サバを鰹節のようにカチコチに硬く加工したものです。脂がのりすぎたサバはサバ節の加工に向かないそうですから、以前から沼津では、脂控え目のサバがよく水揚げされていたということですね。
サバは脂がのったものがおいしいとされる傾向はありますが、ほどよく脂がのったサバも同じようにおいしいです。サバニストとしては、サバの特徴に合った食べ方があると思っています。今回沼津の干物を食べて、その地域のサバの特徴を活かした食べ方だからこそ、土地に根付いているんだろうなと思いました。
そしてステージでは、プロジェクターを使って沼津の方々と沼津レポートを繰り広げ、もはやゴマサバボルテージが最高潮のところに、駿河サバの刺身(数量限定!)が飛び入りで登場! こちら沼津我入道漁業協同組合の漁師さんが駿河湾で一本釣りし、今まさにブランド化に向けて動き出そうとしている希少なサバなのです(佐政水産株式会社の佐藤社長ありがとうございました!)。
そして「鯖ナイト 沼津」の最後を飾ったのは「オイルサバディンのペンネペペロンチーノ」。オイルサバディンとは、前述のサバ節加工工程からスピンアウトした商品で、サバの燻製油漬です(「有限会社かねはち」さんで製造)。かつてのサバ節製造が盛んだった沼津のサバの歴史が生んだ商品と言えるのではないでしょうか。
みなさんのお腹がゴマサバ料理で満たされた頃、恒例のサバンド(サバの歌を歌うバンド)が登場、ゆるーいサバの替え歌をみなさんと大合唱して「鯖ナイト 沼津」はお開きとなりました。参加されたみなさま、ありがとうございました。サバも地域によっていろいろなサバがあり、本当に奥深いですね。
鯖ナイトは、鯖好きでしたらどなたでも参加可能です(予約制)。
日程は、全さば連のFBおよびサイトなどでご案内をしています。最後に、「鯖ナイト 沼津」の開催にあたり、ご協力いただきました皆々様に厚く御礼申し上げます。
・沼津魚市場株式会社
http://www.numaichi.co.jp
・佐政水産株式会社
http://www.samasa.co.jp
・有限会社かねはち(オイルサバディン)
http://oilsabadines.com
・静岡茶通亭
http://www.cha2tei.com
・DG Fish&Shllfish(会場)
http://dg2.grandgreen.co.jp
※次回の更新は、11月25日です。お楽しみに!