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第1回【伊東にゆくなら、ハトバ♪】

2014年08月18日更新

こんにちは、はじめまして! サバニスト小林と申します。
サバ好きが高じて、「全日本さば連合会(通称:全さば連)」というサバ好きの会を運営しています。
全さば連は、サバが好きで好きで仕方なかった僕と、サバ仲間が集い、「サバ缶」をテーマにした第1回「鯖ナイト」を開催したのがきっかけで誕生しました。
以来、年4〜5回のペースで、サバ料理と酒でサバ交流する「鯖ナイト」を開催しています。
どなたでもご参加いただけますので、ご興味のある方は、全さば連のWEBサイトを見てみてください。

さて今回は、とっておきのサバのおいしいお店を紹介。cava0104IMG_7744kirinu_test.jpg
静岡県伊東にある「いとう漁協直営 漁師めしや 波魚波(はとば)」です。
「漁協直営」っていい響きですよね!
その日の朝に伊豆の海で獲れた新鮮な魚介類が味わえるのです。
以前から行ってみたかったのですが、念願叶って、先日ようやく伺うことができました!


caba_komi01_01.jpg
場所は伊東駅から車で10分くらいでしょうか、船の並ぶ伊東港のすぐ脇! 港の隣というだけで一体どんなサバが出てくるんだろうと、期待に胸が高鳴ります!

さて、いよいよです。もちろんさば塩焼き定食(1000円〜)を迷わず注文!
空の腹がサバを欲しています(笑)。よくありますよね、ラーメン腹とか、牛丼腹とか。あれです、サバ定食腹です!
待つこと10分、これです! 
cava01_01cap01test_DSC0011.jpg
いとうのサバの塩焼き〜! なるほどー、背開きなんですね、ふむふむ。では、まず一口。
んーーー!この絶妙な塩加減と、サバの身の弾力と、皮目のパリっとしたハーモニー! そして身がうまくほぐれて食べやすい! 背側の一列が、ガバーッときました。間違いありません、もう白飯に合いまくりです。
店長の中道一二三さん曰く、ご飯のおかわり続出とのこと。そうでしょうね、半身でご飯一膳というところでしょうか。サバニストも、もう夢中で食べ進み、気付いたら頭と尻尾と中骨だけでした。
お味噌汁もいただき、かなり満足していたところに、中道さんオススメの「さば男くんトマトソースパスタ定食」(800円)の登場です。

cava01_02_IMG_4130new.jpgけっこう満腹だったので一瞬ひるみましたが、まず一口!
うぉーー! お世辞じゃありません、マジでうまいです! 
こちらのパスタ、肉の代わりにサバを使っているとのこと。実は今年の「魚の国のしあわせ Fish-1グランプリ」で準グランプリを獲得。こちらのページでも紹介されています。
子どもたちにサバを食べさせたくて、試行錯誤して開発したメニューとのこと。サバを使っているのはわかるものの、まったく魚の臭みは感じられません。さば塩焼き定食を忘れたかのように一気に食べてしまいました。
波魚波では「地魚に合うお酒」としていろんな銘柄のお酒も用意されています。隣の席では、ご近所のおばさま方三人が、朝獲れ刺身で、利き酒セットを愉しんでました。
くぅっー! いいですね、港町、魚、昼から呑むよ、みたいな、そういう雰囲気好きです。はい。



caba_komi01_02.jpg
伊東のサバを味わった後で、中道さんがいとう漁協の取り組みや、波魚波の思いなどいろいろと聞かせてくださいました。
ちなみに、中道さんは、伊東のご出身で、現在漁協の職員をされているとのこと。漁協直営の波魚波で、日々お客様に魚料理をふるまっています。時々定置網の船に乗るそうで、まさに海と食堂をつなぐ人といった感じでかっこいいです。「ここは魚食を進めるための食堂なんです」とおっしゃってました。
さて、伊東港には通年サバが揚がるそうです。ゴマサバが多く、先ほどの朝獲れサバ定食もゴマサバです。伊東では、ほかにみりん干しやシメサバなどで食べることが多いそうです。
そして、伊東のサバの魅力を広げているのが、漁協で作っているサバのすり身。これが、サバのボロネーゼのおいしさの秘密です。新鮮なサバを使うことによって、まったく臭みはなく、ほとんど骨も取り除かれた状態になっており、子どもたちでも食べやすい。地元の小中学校の学校給食にも、使われているそうです。

cava01_03_IMG_4141.jpg「子どもたちのことを考えて、食にこだわっていくと、地場のものがいい」
と話す中道さん。学校給食で自分の町で獲れた魚を食べられるなんて、素敵ですね。きっとその子どもたちが大きくなったときに、その意思は受け継がれていくんだろうなと感じました。

普通のものが普通においしい、これってすごく大事なことだと思いませんか? お金を払って高いものを食べるのも時には楽しいですが、普通においしくて健康な定食を普通に食べられること、幸せだと思います。そんな環境をご自分の町に作っている漁協のみなさん、素敵だなと思いました。

このサバのすり身は、食堂で入手できます。みなさんも伊東へ行った際には、「いとう漁協直営 漁師めし 波魚波」へぜひ寄ってみてくださいね。

■今回紹介したお店
いとう漁協直営 漁師めしや 波魚波(はとば)
静岡県伊東市静海町13-9
JR伊東駅から車で約10分
tel:0557-38-3327
営業時間/11:00〜15:00(14:00LO) ※不漁時の臨時休業あり。
休/火曜
http://www.ito-hatoba.com

※次回の更新は、9月25日になります。お楽しみに!

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