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トーコーキッチンへようこそ!

池田 峰 , 東郊住宅社

朝食100円の入居者向け食堂

まちの小さな不動産屋が営む、入居者向け食堂「トーコーキッチン」。
朝食が100円で食べられるこの食堂は、部屋で使うカードキーのみで扉が開くちょっと不思議な場所。友だちを連れて、彼女を連れて、安心して女性一人で、部活仲間と、ベビーカーで、家族でごはん...、さまざまな人が集い、それぞれのストーリーが繰り広げられる「トーコーキッチン」の魅力をご紹介します。
第一部では日常のエピソードを、第二部ではその構造や仕組みなどビジネス的視点でもふれています。

「はじめに」から
初めまして。東郊住宅社の池田と申します。神奈川県相模原市の淵野辺という小さなまちにある、小さな不動産屋の二代目です。10年ほど前に、家業を継ぐべく、広告業界から不動産業界に飛び込みました。
東郊住宅社はいわゆる「まちの不動産屋」です。ただ少し違うのは、入居者サービスとして、管理する賃貸物件1800室の入居者に向けた特別な食堂を運営しているところでしょうか。そう、不動産屋が食堂運営です。
でもこれは、不慣れな業界で家業を継ぐことになった二代目が苦肉の策として奇をてらったわけではなく、継ぐに際して目の前にあった問題を解決するための手段としてたどり着いた最適解が食堂運営だったのです。
「不動産屋が入居者のために食堂?」 当初は突飛に思われがちでした。しかし、「不動産屋」と「食堂」の組み合わせの妙は次第に業界の枠を超えて伝わり、行政機関、自治体、鉄道会社、銀行、研究者、建築家、デザイナー、マーケター、経営者、後継者といったそれぞれの立場で、コミュニティ、コミュニケーション、まちづくり、地域経済、地方創生、高齢社会対策、SDGs、デザイン、企画開発、顧客開拓、事業承継などにかかわる方々が全国から発想の種を求めて食堂見学に訪れてくるようになりました。
小さなまちの小さな不動産屋が小さな食堂を運営しているだけなのに、こんなにも多様な人々に求められているのはどうしてなのでしょう?
この本には、異業界で家業を継ぐこととなった僕が業界初(?)と称される入居者向け食堂サービス、トーコーキッチンをどのように発想し、推し進めてきたかが記されています。前半はエピソードを交えながらその世界観を、後半は僕の思考過程とともにその構造と仕組みをお伝えします。

トーコーキッチンのある世界へようこそ。
あなたにとっての発想の種が見つかりますように!

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