最新記事:2015年07月15日更新
2015年07月15日更新
「呼吸」は、なにげなくしていますが。まんま生きることです。
「おぎゃあ」の瞬間から「息を引き取る」まで、我々とは切っても切れないのが呼吸ですよね。
息を吸う時(吸気)は収縮期血圧(高いほう)が下がり心拍数が増加。息を吐く時は収縮期血圧が上がって心拍数がゆっくりに。
呼吸を整えることは自律神経のバランスをよくすることが知られていて、健康法もたくさん提案・実践されています。
太極拳、ヨガ、エクササイズ...、どれが最も優れているかはわかりませんが、きっとどれもよいのではないでしょうか。
呼吸を意識することは、生きることを意識すること...、のような気がしています。
話はぶっ飛びますが、呼吸を意識することができる空間。
それがお風呂なんですねえ(笑)。
お風呂に入ったときに出る声って、みなさんはなにが多いと思います?
僕は温泉や銭湯に行くたびに耳を澄ますようにしています。
20年程度の温泉・お風呂探訪経験で聞こえて来たトップ3は。
3位: きもちいいいいいい・・(き・に点々がつくことも)
まあ。そっかと。
2位: ごくらくごくらく
べたな感じもしますが、小さいお子さんも多かったりするんですよ。
少々意外ですが、大人の真似するんでしょうね。
そしてダントツの首位は...
1位: 「ふうあああああ゛あ゛あ゛あ゛」
......いや、男子風呂限定なんですど女子もやりますよね。いや、やるにチガイナイ。
理由は簡単、静水圧です。
全身浴でぐぐぐぐと水圧がかかると、横隔膜が押し上げられて肺を圧迫。
たまらず空気が押し出されるので、でてくるのが、
「ふうあああああ゛あ゛あ゛あ゛」
さて。そんなわけでお風呂の中では肺に負担がかかってますから、いつもより呼吸を意識しやすくなるってことで。
息を吸いきってみたり、吐ききってみたり...。
ゆったり大きく呼吸をすると、腹式呼吸や胸式呼吸の感覚が研ぎ澄まされていくというのが僕の自説です。
酸素は人間にとってガソリンみたいなものですから、お風呂の中でちょっと呼吸を意識してみると、女子力UPにつながるような気がしています。
コツは吐くほうに意識を向けること。
深呼吸を繰り返すと、心拍数も徐々に減少し、リラックスできること請け合いです。
水中呼気法を提唱なさっているのは、埼玉医科大学リハビリテーション医学の倉林均教授。
「38℃程度のぬる目のお湯に首までつかります。
① 深く息を吸い込んだ後
② 口と鼻を水面から2~3cmもぐらせます
③ ゆっくりと口から息を水中に吐きだして
④ 口を水面から出しましょう
このサイクルを繰り返すことで、呼吸機能が高まることが実証されています。本来は運動浴槽で行いますが、家庭のお風呂でも同様の効果がえられますよ」
皆さんもぜひ、プールやご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
今回は呼吸の話だったので、吸ってみてここちよい温泉を、独断と偏見でご紹介しましょう。
1つは海。もう1つは森。
海は......、ありすぎますね(笑)。日本って海に囲まれてるし。
印象に強く残っているのは水無海浜温泉(北海道)。函館から車で30分くらいにあるこちら。普段は海そのものなんですが、干潮時だけ温泉が姿をあらわすんです。完全混浴なので勇気はいりますが、海底から湧く温泉がとても気持ちいい。潮の引きに取り残された蛸やカニもいますから、茹る前にやさしく逃がしてあげましょう。海水に含まれるイオンをこれでもかと満喫できます。
森のお気に入りは垂玉温泉(熊本県)。阿蘇山系の1軒屋、山口旅館の滝乃湯です。宿泊者しかはいれませんが、滝から流れ落ちるマイナスイオンを堪能しながらゆったり温泉を楽しめます。こちらも混浴ですが、専用の浴衣が用意されているので安心。新緑・紅葉のシーズンが特におすすめ。
ええと。彼氏との旅行では気を付けてくださいね。
思わず「ふあああああ゛あ゛あ゛あ゛」がでちゃうから。
いや、「ふあああああ゛あ゛あ゛あ゛」がダメな男なら、
捨てちゃえばいいですね(笑)。