書籍紹介

国際観光誘致のしかた

インバウンド・ツーリズム振興の基本

小林天心 著

旅行・観光

これから迎えるインバウンドの時代に、どう立ち向かっていくのか

「21世紀が観光の時代とされて久しい。依然世界のツーリズムは伸び続け、国際的人流は11年現在でおよそ10億人、今後10年のうちに5割は伸びるというのが、国連世界観光機関の予測である。日本はインとアウトをあわせ、このうちせめて5パーセントを確保したい。日本にとっては国際観光、とりわけインバウンドと呼ばれる外客誘致のビジネス分野こそ、大きく広がった「今そこにある機会」なのだ。」 (「まえがき」より) 2010年5月〜2011年6月までツーリズム専門誌『TRAVELJOURNAL』に掲載された人気連載「国際観光誘致の技法」に書き下ろしを加えて単行本化。

目次

第1章 観光局の使命とはなにか
日本のインバウンドを検証する きわだつ日本の国際的優位性
観光の本来的意味を理解するために 観光局のミッションを高く掲げよう
観光局の組織と目標の設定

第2章 魅力ある商品としての観光地域
観光局を機能させる地域のちから 地域優位性の認識と磨き方
観光地としての客観的分析をしてみる 現状の認識から積極的な仕掛けへ
歩ける国は人も自然も魅力的である 地域という名前の「商品と開発」
観光ルートの設計とブランディング 日本にできた80キロのロングトレイル
観光地形成の基本的デザイン

第3章 観光マーケティングの鍵は販売促進
観光局のセールス活動 三位一体の観光プロモーション
地域を理解してもらう研修旅行 メディアによるPR効果の最大化
効果的なPR編集のしかた 的を絞ったコミュニケーション活動
国際的な観光商談会に参加する

第4章 観光ニッポンの装置と制度
大交流時代の基幹空港システム 世界の若者に長く滞在してもらおう
観光の資源大国ニッポン

第5章 日本の観光再構築への挑戦
観光局の危機管理と対応 復興財源の確保と広報態勢
東北の再ブランド化と世界への発信 国を挙げての日本ブランド促進計画
脱原発へ新たな観光立国の始動

書誌データ

定価
1400円+税
ページ数
265ページ C2026
判型
B6判
発行
初版発行:2011年10月24日
ISBNコード
978-4-7709-0058-6

著者プロフィール

小林天心(こばやし・てんしん)

1968年同志社大学卒。旅行会社で30年間、おもにカナダ・アラスカ、オセアニア、極地など、海外旅行の新しいツアー・新デスティネーション開発に携わり、1998年よりニュージーランド観光局・日本支局長、2005年から株式会社観光進化研究所代表。北海道大学大学院・非常勤講師。日本エコツーリズム協会・理事。 著書には、『観光の時代』(トラベルジャーナル)、『ツーリズム・マーケティング実践』、『海外旅行という仕事』(いずれもツーリズムワールド)、『ツーリズムの新しい諸相』(虹有社)、『国際観光誘致のしかた』(虹有社)などがある。

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